加山照良氏は野上三郎氏の唯一の弟子で、野上三郎監製、新堀寛己推薦のコンサートギターを多数手がけて来ました。新堀ギター音楽院の依頼で幼児・子供用ギター、合奏用のアルト・バスギターなどを含め、野上三郎氏の技術指導を受けながら幅広い機種を製作されたギター作家です。 出品のギターの特徴は、一般ギターより僅かに小さめに製作され、内部構造の表面板の「タコ足」と呼ばれる力木が5本で、裏板のブックマッチで貼り合わされた部分にある「裏板補強材」が省かれています。また、表面板の厚みも薄く、全体的に軽く作られており、扱いやすいギターですが、小ぶりながら箱鳴りのする響きを持った良いギターです。 材料のトップは、スプルース、サイドとバックは、ローズウッド、ネックはマホガニー、指板はローズウッド、ブリッジはローズウッドのようです。オール合板仕様ながら華麗な鳴りと響きを実現しています。 1980年7月の製作で、43年あまり経過しており、多少キズや打痕はありますが塗装修繕しており、比較的良いコンディションを保っています。また、試奏用の弦を張りましたのですぐに試奏していただけます。 ギター愛好家の皆さまには、野上三郎氏の唯一の愛弟子である加山照良氏製作のコンサートギター1980-7をどうぞよろしくお願いします。 全長：99.5センチ 弦長：65センチ 弦高：約2.2ミリ 12フレット1弦 　　　約3.2ミリ 6弦 ナット幅：約5.2センチ ボディ厚：約9.7センチ 発送は、プチプチを巻いて安全に送ります